2012年6月2日土曜日

新刊 『心眼力 ~柔らかく燃えて生きる30の智恵』 の予約開始!



こんにちは、野口嘉則です。

私の新刊の予約受付が、すでに Amazon でスタートして
おりますのでお知らせします(^^

タイトルは、

『心眼力 ~柔らかく燃えて生きる30の智恵』


心眼力 -柔らかく燃えて生きる30の智恵- (CD付)

さて、今回の新刊のタイトルにもなっておりますが、
"心眼力"とは、どんな力だと思いますか?

これは、私たちの人生を決定的に左右している力でも
あるんです。

まず、次の3項目を見てみてください。
あなたはそれぞれ、前者と後者のどちらに近いですか?

・ 人生でピンチに陥ったときに、
       力が萎(な)える人 と 力が湧いてくる人

・ 結果を出せても自信がもてない人と
        結果を出せないときも自尊心をもてる人

・ 成功すればするほど 傲慢(ごうまん)になる人と
                       謙虚になる人

以上の3項目を見ると、

それぞれ後者の方が、
"幸せで豊かな人生" を実現する生き方だっていうのは、
わかりますよね。

2012年6月1日金曜日

国際政治学とか何とか | グローバル経済と国際政治(2)


古城佳子 「国際政治におけるグローバル・イシューと企業」『国際政治』第153号, pp. 30-41.

大屋根氏によれば、この論文は
「TRIPS協定(知的財産権の貿易関連の側面に関する協定)や先進国の選好の変化に関連づけ、アクター間関係の構図を明示している。また、その構図に基づいて、途上国が意外にもTRIPSを履行する背景を浮き彫りにしている。古城が極めて説得的に論じているように、国際関係上の企業の機能は再検討する必要があろう。」(pp. 8-9)
とのことです。

国際関係上の企業の機能とは何なのか。

ええと、古城氏の論文を読んでもよくわかりませんでした(-_-)。

「企業は、国際関係にどのような問題をもたらすのであろうか。第一に、企業活動が引き起こす国際経済の不安定化の問題がある。通商摩擦、金融危機、雇用不安などは、企業活動にともない引き起こされる。市場の失敗と呼ばれる問題である。企業活動に対する規制が緩和されればされるほど、国際経済の安定に企業の活動は密接に関係するようになった。…これに対し、第二の問題点は、企業活動が経済分野以外の問題を引き起こす場合である。企業の活動にともなう環境破壊、途上国に進出した多国籍企業における労働条件の悪化などの人権侵害、途上国政府の汚職などの政治腐敗、食の安全を脅かす健康被害などがあげられる。」(p. 30)

Q1: なぜ「通商摩擦、金融危機、雇用不安など」は市場の失敗として捉えられるのか。

Q2: なぜ「企業の活動にともなう環境破壊、途上国に進出した多国籍企業における労働条件の悪化などの人権侵害、途上国政府の汚職などの政治腐敗、食の安全を脅かす健康被害など」は市場の失敗として捉えられていないのか。

「市場の失敗」の最も典型的な例として経済学の教科書によくあげられるのは環境破壊です。通商摩擦がなぜ「市場の失敗」とされるのか。まああ、そういう場合もあるかもしれませんが、経済学者はふつう、通商摩擦を「市場の失敗」ではなく、市場に対する「不当な」政治的介入と見なすでしょう。